神曲奏界ポリフォニカ アドレイション・ブラック

『ポリ黒』新刊。人の心を「見通す」力があると言われ、その力で持ってメディアで活躍する女性・レプリシア。その力を信じた人が集って生活する「レプリシアの家」で起こった殺人事件のお話。

こう言う言い方が良いのか悪いのか分かりませんが...狂信者こえー。読んでいて、富士見ファンタジア『ザンヤルマの剣士』の『オーキスの救世主』を思い出しました。一回信じて、疑う事を忘れるとこうなるのか...。事件は精霊が絡んでいない感じに話が進むのが少し意外でした。精霊課が担当する事件なので、これまでは精霊が絡む事が殆どだったような。

マティアとマナガの話は、相変わらず殆ど進展無し。マティアの身体にまた変化が出たり、マナガがあの巨体な姿を取っている理由なんかが明らかになり、徐々に進んでいる事は確かなんですが、じらされている感じが何とも。あとがきを読む限り、気づける人は気づける程度のヒントは出ているらしいですが...分からん。

レオンシリーズの方で活躍したシェリカも、今回登場。神曲楽士を目指して努力を続ける姿が読めて何より。レオンと出会うのはまだ先っぽいけれど...この先、凄い出会いがあるよーと教えてあげたい気分になったり。

と言う訳で、やっぱりそれほど話が進まなかった1冊でした。次こそ進んで欲しいなー。あとがきを読む限りでは大丈夫そうだけど...どうなる事やら。