鳥籠荘の今日も眠たい住人たち 6

シリーズ最終巻。お話自体は前巻で完結していて、この6巻は後日談みたいな内容。
鳥籠荘の中では、山田一家が一番好きだなー。結婚した山田パパと加地ママ。そのお陰で微妙な距離感で接する、華乃子と翔太の関係が最高です。後日談の1つに、この一家の話が選ばれている事がとても嬉しかったり。2人でのお留守番でアタフタする翔太に、思わず頑張れーと無責任なエールを送りたくなってしまいました。華乃子も華乃子で、中々に思わせぶりな態度を振りまいているのが凄い。小悪魔っぽいキャラだったっけ? と思いつつも、とにかくニヤニヤが止まりませんでした。幸せそうで何より。

ジョナサンの後日談はちょっと切ない感じ。ここでジョナサンの話が来るとは思っていなかったので、ちょっと意外。幸せなのかどうか、何とも言い難い部分もありますが...この出会いが、何かを変えてくれそうな感じがしたのが良かったです。しかしイラスト、すっかり大人ですね。

キズナの後日談は、これがホントのシリーズ最後の話なんだろうなぁと思いました。最後に戻ってくるのはこの場所。このエピローグの後、どんな風な会話がなされた事か...。アレコレ想像したくなります。多分ツンケンしたやり取りから始まるんだろうけど、2人とも顔は笑ってるんだろうなぁ。

こんな感じの内容でした。皆元気そうな後日談が読めて満足です。良いシリーズでした。しかし...番外編として何故か吸血鬼が出てくるパラレルワールドな話がありましたが、これは何ぞ?