これはゾンビですか? 1

第20回ファンタジア大賞・佳作受賞作。主人公はゾンビ。だけど普通に学校に通う男子高校生。突然空から降ってきた異世界魔法少女にぶつかって、何故か自分が魔装少女に変身する事になって...と言う展開。
なんと言えば良いのか、良く分からない作品でした。前置きも何も無くいきなり主人公はゾンビだし、出てくるヒロイン陣とは軒並み何故か同居する事になるし...読んでいて色々と頭の中に疑問が残るんですが、それをイチイチ確認する間も無く、勢いで押し通された感じが。最後まで、この話はなんだったんだろう? と言う微妙な疑問が忘れられず、楽しみ損ねた感じがします。バカな話で突き進むのかと思えば、終盤にはちょっと良い話も混ざっていて、微妙に混乱気味。どこと無くモヤモヤした感じが消えなくて、読み終わって微妙な気持ち悪さが残りました。
主人公をゾンビにした無口少女に、吸血忍者、そして異世界からやってきた魔装少女。脈略も無く登場して、そのまま主人公宅に居つく。そして襲ってくる敵を撃退。よくよく振り返ってみれば、異能バトルラブ? コメなのは間違いなさそうなんですが...。そう言ってしまうのに、何か違和感が。しかし、あとがきや解説を読む限りでは、深く考えちゃいけないっぽいですね。ノリと勢いを素直に楽しむべきだったのかも。心構えが出来た分、次の巻は楽しめる予感がします。一応期待。