人類は衰退しました 4 - まあいいか。

田中ロミオの新刊。今回は食糧難の話と湖の孤島へ妖精さんと移住する話の2本立て。
何気に強欲なヒロインの自業自得的な展開が相変わらず良い感じ。最初のお話の方はそうででも無いけど、後半の話とかモロだよなぁ。最初の内は自重して妖精さんにお願いする事も少ないけど、段々エスカレートして最終的には凄い事になっているし。妖精さんのおバカな可愛らしさも好きですが、やっぱりこのヒロイン無しでは成り立たないですね。そこはかとなく漂う腹黒さが素敵です。
しかし本人はインドア派と言っていますが、それにしては逞しい。長年あの妖精さんに囲まれて過ごすと、必然的に強くならざるを得ないんだろうなー。前巻は完全にサバイバルだったし。あの欲に目が眩む性格だからこそ、生き抜けるのかもと思ったり。
と言う訳で、いつも通り面白かった1冊でした。あとがきを読む限り、来年は新展開があるそうで。順当に考えるとメディアミックスかな? 取りあえず期待。