いつか天魔の黒ウサギ 1

やたらと宣伝を見かけたので買ってみました。何気に鏡貴也の本を読むのは初めてだったり。
内容的には学園異能バトルモノ。昔、とある少女に死んでも生き返る呪いをかけられた主人公が、高校生となって、その少女を護る為に戦うお話。もうちょっと色々と設定がありますが、簡単にまとめるとこんな感じ。
普通に楽しめました。随分と軽い文章で、サクサクと読み終わるのが良い感じ。
学園異能モノとは言え、全体的にラブ寄せっぽい雰囲気が漂っているのもグッド。ヒロインは魔術師で、長い間囚われの身にあったけど、9年越しに復活。主人公と再会し、いきなり物凄い勢いで迫ります。主人公には仲の良い幼馴染がいますが、主人公の心は再開したヒロインに傾き気味。良い感じの三角関係になりそうなんで、今後に激しく期待。しかしラストの部分を読む限りでは、幼馴染にも裏設定がありそうですね...。一筋縄では行かないか。また、敵なのか味方なのか分からない生徒会長の、とんでもなく素直じゃない性格にニヤニヤしたり。男キャラですが、こう言うのもツンデレって言うのでしょうか? デレる気配はまっっっっったく無いけど。
異能力部分の説明は、イマイチ情報が少なくて一体どうなっているのか良く分からない部分もチラホラ。この辺は、世界設定にもう少し説明が欲しかったかも。ストーリーの展開は早くて良いんですが。まだ1巻なので、続きで補完されるのかな?
こんな感じの1冊でした。宣伝規模の割にはこんなもんか...と言う気がしないでもないですが、それでも楽しめたので良かったです。暫くは隔月で刊行されるようなので、それほど待たされずに続きが読めそうです。期待。