影執事マルクの手違い

『沙の園に唄って』でデビューした新人さんの新作。影を操る力を持った主人公が暗殺者として、ターゲットのお嬢様宅で掲げられていた人員募集の案内を利用して乗り込むものの、何故か本当に執事として採用されてしまい...と言うお話。
結構面白かったです。ヒロインのお嬢様がとんでもない力の持ち主で、主人公が暗殺を仕掛けた事に気が付かないまま圧倒。そのままなし崩し的に雇う...と言う展開。なんとも不運な主人公ですが、これがめげないタイプのキャラなので、かなりコミカルな内容になってます。だんだん居心地が良くなってきて、当初の目的を忘れて本当に執事と化していく流れが良かったです。
ヒロインは無口で無表情だけど、時折見せる感情がその分新鮮でグッド。過去になにやらあったらしく、ちょっと重い展開もあるけど、この執事が良い感じに支えていきそうな予感。続きに期待です。