ベン・トー

評判良さそうだったので買った1冊。スーパーのタイムセールで半額になる弁当を、文字通り戦って獲得する事に全力を注ぐお話。
「真面目にバカやると格好良く見える」と言う、或る意味王道を真っ直ぐに進んだ内容でした。ルールと言うよりも掟と言った方がシックリと来る決まり事に従い、半額弁当のために壮絶なバトルが繰り広げられます。とことんアホな設定だけど、それも極めれば熱くなるのが不思議です。最初はただ巻き込まれただけの主人公が、最後にはいっぱしの狼となる成長が良い感じ。同じく弁当を争う面々に、段々と認められていく展開が良かったです。後、大猪とのバトルには、笑いながら感動した。
微妙に文章が読みにくいのが気になったりもしましたが、勢いと設定の勝利と言う感じ。とても楽しく読めました。おバカな話が読みたい人は是非。