灼熱のエスクード

久々の『エスクード』新刊。本編の新刊は2年振り。微妙にタイトルが変わっていると思ったら、第2部だそうです。
護送中に逃げた重罪人が、自らを魔族の主催するオークションの商品として登録。この人物が持つ重要な秘密を得るため、主人公達がなんとか落札しようと奔走する展開。
新キャラのトリプル・クラウンとか、レイニーの魔族内での地位とか、新たなレディ・キィの事とか、色々な展開が盛り沢山な感じでしたが...個人的にはルーシアのための1冊だった様な気がします。前巻から登場の彼女ですが、この巻で一層好きになりました。ツンデレ好きと言う無かれ。まー確かにそれも好きなんだけど、彼女が己の力に対して持つ気持ちの揺れ方が良い感じ。手放したいけど、手放してしまうと役立たずになる...と言う心の揺らぎ方が個人的にはツボです。その背景に主人公がいるから尚更です。
と言う訳で、ルーシアだらけで満足な内容でした。しかし、ラストの1行に激しく不安を煽られてしまった。凄く嫌な予感がするんですが...勘違いなら良いけど。