タロットの御主人様。 3

シリーズ新刊。人に憑依する力を持ったタロットカードを、その憑依された人間にキスすることで封印して回収する主人公のお話の3冊目。
タロットに憑依されるのは基本的に美少女...と言う、どこまでも分かりやすいラブコメで、今回の舞台は臨海学校。巻を追う毎にハーレム度があがっていく主人公周辺ですが...今回は新キャラ登場よりも、これまでで登場済みのヒロイン達のバトルが中心でしょうか。ちゃんと新ヒロインも出てくるし、カードの回収もしているんですが...主人公を巡るヒロイン達の戦いに喰われて、新ヒロインが全然目立ってませんでした。
ヒロイン達の争いは、お嬢様キャラの暴走に皆が振り回される感じで、殆ど主人公不在のまま進むのが残念。ラブコメ好きとしては、こういった競争は好きなジャンルなので悪くは無いんですが...主人公の影が薄いと、イマイチ盛り上がりに欠ける気がするのは自分だけでしょうか。結夏がもう少しデレてくると最高なんだけどなー。
しかし、あとがきを読んで噴きました。この設定ならいつか来るだろうと思っていた展開が遂に到来するようです。どんだけおバカな話になるのか、今から楽しみです。