アレクシオン・サーガ にて

五代ゆうの超正統派ヒロイック・ファンタジーの2冊目。
これはヤバイ。すげー面白かったです。国を追われた王子が少女と旅をする。もーこの設定だけでワクワクするんですが、「神々の時代」とか「謎の暗殺者」とか「忘れ去られた種族」とか出てくるんですよ? 燃えるわー。
前巻で傭兵として雇われた主人公達ですが、なんとか目的の都市に到着。神官が治める都市、蔓延る腐敗、そこを襲う危機。王道的な展開が、ひたすら重厚に書かれているのと言うのは物凄くツボです。これホントに雑誌連載分をまとめたもの? と疑いたくなってしまうぐらい。
また、この作品のイラストがいのまたむつみと言うのは半ば反則気味な気がします。雰囲気がピッタリ。あとがきで作者自身も言ってますが、特にヘロディアの可愛らしさは素晴らしいですね。
なんか褒め過ぎな気がしないでもないけど...そんだけお気に入りだと言う事で一つ。