人類は衰退しました 2

田中ロミオのシリーズ2冊目。2つの中編が収録。
1つ目の話は、妖精さんの道具でおバカになってサイズまで縮んだ主人公の大冒険。半分妖精さん化した主人公のおバカっぷりが面白いんですが...普段とあんまり変わらなく見えるのは何故だろう。見た目とは裏腹に、微妙に不真面目かつ黒い性格が滲み出ている所が変わらなかったからかなぁ。
2つ目の話はシッカリとSF。時間ループものなんですが、途中まで読んでようやく何がどうなっているのか把握。良く出来てる話だと感心しつつ読んでいたら、最後のお爺さんの過去にビックリ。これは気が付かなかった。後、犬の正体も。ちょっと感動しました。ホノボノフンワリした雰囲気なのに、濃いなぁと。ついでに、助手さんと主人公の未来って...まさか? 色々と妄想まで膨らむ、素晴らしい作りだったと思います。良かった。
と言う訳で普通に満足な1冊でした。シリーズとしてどう進むのか良く分かりませんが、取りあえず安定して楽しめそうな感じなのが嬉しかったです。続きにも期待。