戦嬢の交響曲 3

謎の生命体と戦えるのは思春期の女の子が持つ不思議な力だけ...と言う設定の中、何故か男でありながらその力を使える主人公が、戦嬢育成学校に入って戦う話の3冊目。今回は、学園最強の班に主人公が引き抜かれるお話です。
転籍になる主人公に対して、どこまでも素直じゃない雪風。そんな彼女に、周囲が浴びせる台詞が良い感じに痛そうでした。本人は何でもない振りをしてたけど、結構効いてたんじゃないかなぁ。読んでいて、何故か雪風の寂しそうな背中が頭をよぎりました。
そんな訳だから、最後の展開にはニヤニヤしっぱなし。これで少しは素直になってくれると楽しいんですが...まぁ無理か。しかし班に人も増えて、大分戦いやすくなるんじゃないでしょうか。賑やかになって雰囲気も一気に明るくなったし。作品全体は暗い感じが拭えないので、せめて主人公の周りぐらいは明るくあって欲しい所。
次の巻では、本格的に班での活動が始まるだろうし...新しく生まれ変わった八班の活躍に期待。