つばさ 2

麻生俊平の2冊目。
学校で困っている人を助ける組織<つばさ>。今回は押し入った道場破りにコテンパンにされた剣道部の主将を立ち直らせて欲しい...と言うお話。
なんか微妙な感じ。「苦労してラブコメ描いてるなぁ」なんて思ってしまいました。相変らず、ヒロイン・翠子が何故主人公を気に入ったのか、この点が抜けているので、せっかくのラブコメも魅力が減少。これは前巻から感じていた事ですが、この巻でもまだ、その真相は明らかになっていませんでした。
肝心のお話ですが、道場破りの正体から<つばさ>メンバーの1人・静香に焦点が移り、依頼内容である主将は終盤まで放置。もう少し構ってやれよ、なんて事も途中で思ったりしましたが...結局は静香のためのお話だったから、ある意味当然でしょうかね。
と言う訳で、少々微妙な1冊でした。翠子の心境さえちゃんと分かれば、大分印象も変わってくると思うんですが、この辺は続き次第でしょうか。一応期待。そう言えばあとがきに、「他社の原稿が〜」なんて記載があったんですが、どこかから新刊出るの? これも気になります。