桜乃きらほの夏色救急箱

シリーズ新刊。人間の精神体の病気を治す、同級生のオカルト医の元でバイトするヒロインのお話の3冊目です。
今回は短編が2つに、夏休みの海を舞台にした中編が1つ。ヒロイン・きらほの過去に関わる重要な人物が登場して、彼女の心に1つの区切りがつきます。
相変らず、安定して面白い出来で満足。きらほや他のキャラ同士の交流に重点を置いた内容で、売りの1つである病気の治療は1つしかありませんでしたが、その分、各キャラ達の話が読めたので充分楽しめました。きらほと朝永だけでなく、鞠菜や委員長達を主役とした話があったのも良かったかと。
しかし、あとがきを読む限り、これで完結のようですが...なんでー? 終わり方も、確かに1つの区切りらしきものはついていますが、まだまだ全然続けられそうなのに。ひょっとして打ち切り? なんにせよ残念な事です。次のシリーズに期待。