シゴフミ

雨宮諒の新刊。
この世を去った人が最後に伝えたい想いを手紙に託し、それを現世に残した大切な人へと届ける「死後文」配達人が主人公。様々な死に立会い、その手紙の結末を書く、短編集的なお話です。
死者からの手紙と言う事で、基本的には哀しい話なんですが...どちらかと言えば、その哀しみを乗り越えていく展開がメイン。各話それぞれにドラマがあって、なかなか良い感じ。お気に入りは、最後のフェンシングの話。親子の話で、ベタな展開でしたが、終わり方も綺麗だったし、良かったです。
ただ、全体的に少しインパクトに欠ける気がしました。作品の雰囲気は悪く無いんですが、もう少し意外性が欲しかったかも。
そう言えば、キャラクタ原案が黒星紅白と言うのは、何なんだろう。最初は黒星紅白がイラスト書く予定だったんでしょうか...?