輝石の花

第18回ファンタジア大賞・努力賞受賞作。
のどかな村で、平和に暮らしていた主人公・カッサと少女・ベルネージュ。しかし、ある日突然《黙》と呼ばれる怪物が村を襲い、村は壊滅。何とか逃げたカッサとベルネージュだったが、この時に負った怪我が原因で、カッサは徐々に《黙》する身体になってしまい...。
こんな感じ。万病の薬になるという「雪月花」を探す事で話が進むんですが...今回のファンタジア大賞の中で1番好きなお話でした。
徐々に人としての姿を失っていくものの、それでもベルネージュを守るカッサ。そのカッサを庇いつつ、一緒に助ける方法を探すベルネージュ。お互いがお互いを支えあいながら進む展開がツボでした。
後、終盤の盛り上がりから繋がるラスト、これが1番良かった。凄く綺麗にまとまっていて、個人的には大満足。最後はこうでなくちゃね。楽しかったです。
と言う訳で、普通に満足な1冊でした。次の作品にも期待。