イチゴ色禁区 1

第10回スニーカー大賞・奨励賞受賞作。
19歳の青年・正樹と、その従姉妹で11歳の少女・亜美。全国の寺や神社を管理する一族に生まれた2人は、各地から依頼を受けて妖怪退治をする神子。ある日、依頼を受けてとある神社へとやってきたが、普段の依頼とはどうやら様子がおかしくて...。
こんな感じ。従兄弟大好きでゴスロリ巫女な亜美と、常に妄想大爆発な正樹、さらにその許婚まで出てくる、ラブコメ風味なお話です。
文章は主人公・正樹の一人称なんですが、これが少しばかり微妙。至る所に正樹の妄想が書かれているのがどうにも。最初の内はまだ良いんですが、最後まで同じ調子で続くものだから、途中からは食傷気味。三人称で時折挿入されると言うのならともかく、一人称で延々とやられると、流石にキツイです。
依頼の過程で出会った、これまた幼い姿をした女神と正樹のやりとりにヤキモキする、素直じゃない亜美の姿はそれなりに面白かったけど...それ以外は至って普通。ロリモノは最近の流行なんでしょうか。読んでいて、この内容なら別に同い年で書いてもいいじゃん、なんて思ったんですが...こんな事書くと、その筋の人たちからエライ勢いで怒られる気がします。
タイトルを見る限りシリーズ化するみたいですが、続きはどうしようかなぁ。妄想さえ、もう少し控えめならなぁ。まーアレコレ言いつつ、結局買うだろうとは思いますが。