神様のおきにいり

MF文庫Jの、今月デビューの新人さん・その2。第2回ライトノベル新人賞・佳作受賞作です。
「家神」と呼ばれる、女の子の姿をした神様・珠枝が宿った家に住む男子高校生が主人公。珠枝の存在をひた隠しにして生活してきたが、ある日、国土交通省の役人を名乗る男が玉枝を訪ねてやってきた。どうやら、付近に潜む妖怪の事で話があるらしく...。
こんな感じ。家に幸福をもたらす座敷童みたいな神様と主人公を軸に、主人公の幼馴染やいろんな妖怪達との交流を描いた、恋愛だったり友情だったりするお話です。
これは面白かった。珠枝と主人公の不器用な関係に、幼馴染や妖怪たちの存在が華を添える感じでしょうか。ほのぼのした雰囲気の中にある、シリアスな展開が面白かったです。
普通に続きが出そうな終わり方をしているので、続きにも期待できます。珠枝と桜の精と幼馴染あたりがラブコメ始めそうな雰囲気がありますが、その展開がメインになるんでしょうか。妖怪たちとの話をもう少し読んでみたいんですが...なんにせよ、是非とも続編希望。