虚攻の戦士 2

シリーズ2冊目。物質から"情報"を奪う「集積者」の侵略から、世界を守る「調律師」機関に所属し、敵と戦う主人公のお話です。
今回は、ある学園に大規模な「集積者」側の拠点があるとの情報を受けた主人公のパートナーが、その調査を行うのだが...と言う形で話が進みます。
うーん、至って普通だ。主人公は、数式を操る事で超常の力を得る「式者」と呼ばれる力を持っているんですが...全然この設定が生かされず、ただの格闘物になっているのが残念。せっかく特徴ある世界観なのに、その特徴が表出でてこないのは勿体無いなー。前巻もそうだったので、この2巻で多少は改善されるかと思っていたのですが...。
終盤の救出作戦も、もう少し緊迫した展開になるかと思いきや、割とアッサリと解決していて少し拍子抜け。そのせいか、イマイチ盛り上がりに欠ける内容だった気がします。
しかし、若干次の巻へ続く部分も残しているので、その部分がどんな形で書かれるのかについては興味津々。話自体も大きく進展したので、次の巻では派手な展開になってくれると嬉しいかも。