学校の階段 2

学校の構内を走り回ってタイムを競う「階段部」のお話、第2巻の登場です。
メインは学校の理事会とPTAに階段部が目をつけられて、再び存続のピンチに...と言う部分でしょうか。他にも階段部創立の日の話とか、部長や副部長の過去など、読み所は色々。
中盤ぐらいまでは、可も無く不可も無くと言う印象だったのですが、後半は最高に面白かったです。終盤の盛り上がり方は、非常に素晴らしい。ラストの「お祭り」なんて、そこへ至る過程まで含めて、読んでいて羨ましかったぐらい。もし学生自体にこんな場面に遭遇したら、思わず参加してしまいそうです。自分の過去を振り返ると、あんまりこういうバカ騒ぎした事なかったからなー。良い青春小説でした。
生徒の行動に理解を示す教師達と言う構成も素敵。生徒 vs 教師と言う話も良いんだけど...こっちの方がスッキリ気持ち良いです。悪役は別に用意されていたし。
しかし、主人公の影がひたすらに薄いですね。終盤でちょっと活躍したけど、それ以外はあんまり出番ありません。同居している4人の従姉達も、小夏と美冬ぐらいしか活躍の場が無い...。まぁ今回の主役はゆう子先輩だし、こんなもんなのかなぁ?
ところで、随分と綺麗な終わり方をしているんですが、まだ続きは出るんでしょうか。1巻と比べて、大分面白かったからもう少し続きが読んでみたい所ですが...どっちだろ。