レディ・ガンナーと二人の皇子 下

『レディ・ガンナー』シリーズ、1年振りの新刊。上巻から足掛け2年。隣国のお家騒動に巻き込まれるお話も、ようやく完結です。
やっぱりこのシリーズは、安定して面白いです。それもこれも、魅力溢れるキャラクタが豊富なお陰でしょうか。主人公であるキャサリン・ウィンスロウを筆頭として、動物と人間の両形態をとることの出来る異種人類たち。豪快なキャラもいれば、紳士淑女なキャラもいるけれど、そのどれをとっても素晴らしいです。
特にキャサリンの明るくて真っ直ぐな姿は、読んでいて眩しいぐらい。豪快さと度胸の良さに加えて、子供らしさに淑女らしい面も兼ね備えると言う、一見相反したものを併せ持っているように見えるけど、結局の所、自分に正直なだけなのでしょう。ホント良いキャラです。周囲の状況がどうであれ、自分で話を動かして進めて行く事の出来る主人公と言うのは、割と珍しいんじゃないかと思ったり。
1年に1冊ぐらいのペースでノンビリと進むシリーズですが、この内容なら1年ぐらい待つのは気になりませんね。続きも楽しみです。