彼女は帰星子女 2

新人さんの2冊目。
宇宙人と地球人のハーフの女の子が、「帰星子女」として主人公の家に住む事になった前巻。今回は、主人公たちの住む街が洪水に襲われるお話です。
いたって普通。主人公を巡り、ヒロインの絹と幼馴染の穂高の二人が争う...と言うか、一方的に穂高がケンカ売る展開なんですが、展開が暗めな方向に進んで、ラブコメとしてはそれ程盛り上がらなかった気がします。
ただ、ラブコメ以外に目を向ければ、読み所はやはり絹の悩みでしょうか。宇宙船の中では「地球人」と言われ、地球では「宇宙人」と言われ、自分は一体どっちなんだと悩む話は前巻もやってましたが、今回はそこから一歩進んだ所で悩んでます。共同生活を送る上で自分は役立たずなんじゃないか、特に今回は大きな災害に見舞われ、その極限状況の中で、前述の悩みが増幅される感じ。この辺の展開は、上手くて良かったかと。
一途な幼馴染の暴走? によって、恋愛パートが随分とドロドロした感じがしたんですが...それでも、ラストまでにはキッチリ解決してるし、次の巻からはもう少し自分好みな話になりそうで、少し楽しみです。