パラケルススの娘 3

五代ゆうの新刊。クリスティーナと遼太郎の祖母に縁のある吸血鬼が、ロンドンで暴れる話です。
しかし吸血鬼をどうにかして倒す話と言うよりも、今回のメインは遼太郎の義妹の和音と婚約者の美弥子でしょう。本音をぶちまける和音に、相変らずのツンデレっぷりを発揮する美弥子の言動が良い感じ。話自体も安定して面白かったし、総じて満足の1冊でした。
「聖なる血」と言う単語が、今後のキーになってくるんでしょうか。クリスティーナが何者なのか、何となくこんな感じなのかなぁと言うのは予想はつくんですが...まさかなぁと言うのが正直な所。新キャラのマクスウェルの正体がアレだし、あり得ない話でも無いのか...。
次の巻は、クリスティーナと遼太郎の祖母が出会った頃の話だそうで。遼太郎の祖母がどんな人なのか、気になる所です。