遠く6マイルの彼女

ゼロの使い魔』の作者、ヤマグチノボルの新刊。
死んだ兄に対する劣等感から、兄を超えようとムキになっている主人公。その主人公が通う高校に、兄の元・彼女が教師としてやってくる所から話が始まります。
兄の面影に囚われている主人公と元・彼女が、お互いの交流を通して、兄についてそれぞれ決着をつける感じの青春小説。ヤマグチノボルってこんな話も書けるんですね。この人の作品は『ゼロの使い魔』しか読んでいないので、かなりビックリしました。
タイトルにもあるけど、"6"という数字があちこちに出てきてたのが印象的。何とも言えない統一感があって綺麗にまとまってたと思います。
前にコメント欄でオススメされた『描きかけのラブレター』もこんな感じの話なんでしょうか。なかなか本屋で見かけないのでまだ買っていませんでしたが...もう少し積極的に探してみよう。