燃えるワン・マン・フォース

フルメタ長編シリーズの新刊。
東南アジアのナムサクと言う街が舞台。アマルガムの足跡を追って、この街で開かれているASの闘技会に参加するために、あるチームの操縦兵に志願する話。
テッサはおろか、宗介以外の<ミスリル>の人間すら殆ど出てこない内容でしたが、すげー面白かったです。
徹底したシリアスな内容、厳しい展開が続くけど、かなめを助けるがために、全てを乗り越えてひたすら前に進む宗介が熱い熱い。完全に戦闘モードに入った宗介の容赦無さといい、緊迫感バリバリなASでの戦闘といい、ホント面白かった。
AS同士の戦闘では、専門用語の解説は必要最低限しか無いにも関わらず、それだけで戦闘の迫力を理解するに十分。余計な薀蓄が無いのでダレる事無く描かれる描写が良い感じです。
M9を駆る<ミスリル>相手には雑魚同然の扱いだったサベージですが、今回、宗介が乗った事で評価が一変しました。格上のM9を破り、どれだけ傷ついても、完全に壊れるまで動き続ける。M9やアーバレストとは違った魅力があります。すげー気に入ってしまった。今の宗介自身と、ちょっと重なる所もあるからかなぁ。
と言う訳で、大満足な1冊でした。次はデ・ダナンも出てくるのか? それとも、まだ暫く宗介とテッサ達は別行動を続けるんだろうか...どっちにしろ、期待して待ち。