GOSICK 5

GOSICK』の新刊。
夏休みの終了間際。突如として学園から居なくなったヴィクトリカ。父親のブロワ侯爵の手によって修道院「ベルゼブブの頭蓋」へと送られたとの話を聞いた久城は、ヴィクトリカを連れ戻すべく、修道院へと向かったが...。
こんな感じ。修道院で満月の夜に開かれる夜会。そこで起こる事件と、「形見箱」と呼ばれる謎の小さな箱を巡って裏で蠢く複数の思惑を軸に話が進みます。
普通に面白かった。久城と引き離されて完全に塞ぎ込んでいたヴィクトリカが、迎えに来た久城と再開したシーンが非常に良い感じ。瞬間だけ甘えて、すぐにいつもの態度に戻ったかと思いきや、その後は普段よりも微妙に凶暴に振舞って困らせる。素直じゃないなぁと思いつつ、それを眺めるのが面白い。いやー素晴らしい。
ストーリーの方は、ヴィクトリアの母親絡みの伏線が張られ、完全に次の巻へと繋がる展開。この巻で起こった事件はかなり単純なトリックで、謎解きと言う方面では微妙ですが...ラストの展開にはビックリ。まさか次の巻まで引っ張るとは思わなかった。
とりあえずヴィクトリカが良かったので、満足。気になるところで終わっているので、早めに続きが出てくれると嬉しいのですが...いつだろ。