絶世少女ディフェンソル

『スカイワード』の作者・マサト真希の新シリーズ。
平凡な中学生・羽立慎はある日、クラスメートの超絶美少女に「あたしの"王<レクス>"になって」と言われる。何の事だか分からず戸惑う主人公だった、突然勃発した戦闘に巻き込まれて...。
こんな感じ。ヒロインはこの世とは別の世界<異域>からやってくる敵と戦う戦士。彼女たち境界守護士は己が主と定めた人間と契約する事で、絶大な力を振るえるようになると言う設定。1巻は、主人公とヒロインの契約がメインのお話です。
序盤、境界守護士と王の説明が入るまでが長くて、なかなか世界観が掴めずに読み辛かったです。設定の説明と、一般人だった主人公を舞台の上に引っ張る事が中心のように感じたので、今後次第でしょうか。ひたすら主人公の事を想い、自分の王になって欲しいと訴える、ちょっと内気だけど一途なヒロインは魅力的なので、続きには期待が持てます。主人公達は中学生なので、一応学園でのラブコメ的展開もありそうですし。
またバトルシーンはちょっと物足りなかった。正面から殴り合ってて、特に捻った展開は無かったからなぁ。但し主人公が王として得た能力は、使い方次第で色々出来そうなので、これも今後次第かと。
と言う訳で、導入的な側面が強くてこの1冊ではなんとも言えない感じの内容でした。普通に読めるんだけど、何か一つガツンと来るものが欲しいですね。次巻以降の展開に期待しますか。