第六大陸 1

小川一水に初挑戦。まずは『第六大陸』から。
主人公は、極限環境での建築事業で多大な実績を誇る御鳥羽総合建築の社員。大きな仕事を一つ終えた直後、あるレジャー企業から大規模な依頼を受ける。その依頼された建築地とは、なんと月で...。
こんな感じのお話。月に建築と言っても、レジャー企業からの依頼とあって、無骨な建物じゃ駄目。一般人が訪れ、快適な時間を過ごすための建築をしなければならないので、課題もその分大きくなるわけです。
しかし、問題がでかいほど、プロジェクトに携わる人々が燃えている感じが良く伝わってきます。出てくる技術者達が、みんな子供のように目を輝かせながら目標に向かっていく姿が、クッキリと目に浮かぶよう。なんつーか、プロジェクトXを見ている気分と言えば、分かるでしょうか? すげー面白かったです。
この巻は特にトラブル無く事業は進んでいるのですが、なんせまだ1巻。全2巻と言う事で、次の巻では色々トラブルも起こりそうな雰囲気がヒシヒシと。どんな展開が待っているのか、2巻も楽しみです。