ヴぁんぷ! 2

成田良悟の新刊は『ヴぁんぷ!』の続編。
吸血鬼と人間が同居するグローワース島。この島で年に一度開かれる祭りの日を前にして起こる、とある事件のお話です。
複数のキャラが別々に動く、いつも通りの展開なのですが...いやー面白かった。まだまだ話の途中なんですが、それでも充分面白い。敵役に新キャラがごっそりと増えているんですが...キャラがとても魅力的ですなぁ。メインの二人組は言うに及ばず、その背後にいる吸血鬼たちも。まとまって動いているようで、全然まとまっていないのが、作品のハジケっぷりに一役も二役も買っていて面白かった。しかし下巻で全員集合するんだろうか...あまりにも数が多いんですが。
さらに熱いシーンが豊富に用意されているのも、かなり良い感じです。特に今回良かったのは、ミヒャエル。フェレットを守ろうと立ちはだかる所も良かったんですが、それよりもボコボコにされた後の病室での下りが素晴らしく熱い。これが読めただけでかなり満足してしまったのですが...下巻への引きも凄い事になってます。今回の敵役であるルーディの過去を考えると、どれだけ熱い展開が待っているのか...あー楽しみだ。