護くんに女神の祝福を! 6

『護くん』シリーズ最新刊。
卒業式を間近に控えた春、エメレンツィアが護を誘惑するお話です。エメレンツィア、本領発揮!! 遂に待ち望んでいた展開がやってまいりました。護に果敢にアタックするエメレンツィア、嫉妬に燃える絢子。自分がエメレンツィアに求めていたのは、この役柄だったのですよ。あぁ素晴らしい展開だ。
しかし、もう一つ何かが足りないとも感じたのは自分だけでしょうか。結局、いつも通りの激甘な展開になっているのが少々残念。エメレンツィアをダシにして、護と絢子のバカップルぶりを再認識させられたと言うか...エメレンツィアがどれだけ頑張ろうとも、護と絢子の関係は絶対に崩れないだろうからなー。絢子の嫉妬も、エメレンツィアに張り合うのも良いのですが、護相手に拗ねたりするシーンがあるとさらに良かったかと。もっとハラハラドキドキする展開じゃないと、三角関係の魅力が半減してしまう気がします。
また、今回汐音がとても魅力的に書かれているのが嬉しかったり。このシリーズの中で、一番可愛い性格しているキャラだと思ってます。出番は少なめだったけど、美味しい所を持っていきました。今後の活躍が楽しみです。生徒会長もかなり良い味出しててグッド。卒業してしまうのは寂しいですが...これからも時々は顔出してくるのかなぁ。
と言う訳で、大満足だけど微妙に不満な一冊でした。まぁエメレンツィアの攻勢はこれからが本番と言う雰囲気なので、次巻以降に大いに期待。エメレンツィアを全力で応援します。目指せ、打倒・絢子!!