クラック・ハウンド 聖人の条件

• Title : クラック・ハウンド 聖人の条件
• Author : 榊一郎 / Illust : 小河原亮
• ISBN:4198506647 / トクマ・ノベルズ Edge

「ライトノベルよりも少し大人向けの内容」と言うコンセプトで作られた「トクマ・ノベルズ Edge」。ようやく本屋で発見したので読んでみました。榊一郎の新刊です。
主人公は特殊犯罪調査局に所属する《猟犬》。怪しげな薬「セイント」を服用している人物が次々と凶悪事件を引き起こしていくが、薬からは麻薬類の成分は一切検出されないと言う不可思議な事態を解決するために動き出すが...。
こんな感じ。人外の化け物と、それを退治をする特殊機関に所属した主人公たちが戦う話です。なんつーか、設定を現代日本にしてエログロさを倍にした『ストレイト・ジャケット』ですな。舞台を日本にしてファンタジー色を消す事と、直接的な表現でエログロさを演出している辺り、確かに「少し大人向けの内容」と言えると思いますが、『ストレイト・ジャケット』読んでいる人間にとっては目新しさが無い...。
まぁそれでも決して詰まらないわけではないのは、さすが榊一郎だと思いましたが、しかしこれの続きよりもストジャの続きのほうが100倍読みたいと思うのも事実。榊一郎の作品を長い事読み続けている身としては、もうちょっとストジャとの差別化を図って欲しい所です。この作品も多分続くんだろうし。