A君(17)の戦争 1

豪屋大介の作品に初挑戦。前々から気になっていたのですが、新装版が発売されたのを期に読んでみました。
主人公・小野寺剛士は、追い詰められると凄いけど普段は気の小さい高校生。そんな剛士がある日、異世界へと召喚されてしまう。その世界では、魔族と人族の戦争が繰り広げられていた。人族の侵略によって危機的な状況にある魔族たちの救世主、次期魔王として召喚された剛士。しかし自分の置かれた状況を満足に理解しきれないうちに、次の戦いが始まって...。
こんな話。普段は気の小さい主人公が、魔族たちを守るために、その戦術の才を持って立ち上がると言う展開。
とても面白かったです。文体はあんまり好きなタイプじゃないんですが...話が熱い熱い。後半にある、野戦病院あたりからの話がとにかく素晴らしい。戦争に負けかかっている魔族たちを助けるために、剛士が軍を率いる決意を固める所とか、その剛士に、魔族たちそれぞれがが従う事を決めるシーンとか。こういう話大好きなんだよなぁ。ホント良かったです。
1巻ではなんとか敵を退けた剛士ですが、今後も戦争は続くわけで。その度に剛士の成長が書かれていくんでしょうな。あまりに面白かったので、帰宅途中に続きをまとめて購入してしまいました。どんな成長ぶりを見せてくれるのか、今から楽しみっす。