天槍の下のバシレイス1, 2

友人より借り受けて今更ながら読了。
一本の巨大な塔付近から湧き出る、大量の謎の化け物によって東西に分断された日本が舞台。その化け物から街を守るために戦う少女達の話です。
正体不明の化け物が大量発生して、人類が苦境に立たされると言う設定は『ディバイデッド・フロント』や『ガンパレ』と同じですが、この作品はあんまり悲壮感が漂っていない点がちょっと違う。何とかすれば勝てそうな雰囲気があって、どちらかと言えば絶望的な状況をいかに伝えるかと言う事よりも、主人公たちが通っている学校での生活風景等の日常に力を入れているように感じました。
普段の生活がしっかりと書かれていると、いざ危機的な状況に陥ったときのギャップ大きくなって良い感じなんだよなー。この1,2巻ではピンチらしいピンチってあんまりなかった気がするので、この辺は今後に期待と言うところですが。
この作家の本は『第61魔法分隊』の1巻しか読んだ事なくて敬遠していたのですが、結構面白かった。単純にこの手の設定が好きなだけと言う話もありますが...このシリーズの続編は読みたい。瑚澄遊智のイラストが素晴らしい事も、読みたい理由の一つ。ホント良い絵です。続きがいつ出るのか知りませんが、期待して待つと言う事で。