新本格魔法少女りすか 2

りすかの2巻。『ファウスト』掲載分2本+書き下ろし1本を収録。小学生の供犠創貴と、同じく小学生で魔法使いの水倉りすかが、父親である1人の魔法使いを探すと言うお話です。
1巻に比べるとかなり面白かったです。前巻は主人公・供犠創貴の小学生離れした高慢な性格が気に入らなかったのですが...この巻ではそれほど気にならなかった。最初の2本は、どちらも敵を倒す方法にあんまり意外性が無かったのが微妙と言えば微妙ですが...新キャラのツナギが良い味出していたので問題なく楽しめました。また2本目のラストは、この後にどんな修羅場が待っていたんだろう。気になる所です。
3本目は出発の話。夏休みに入って、本格的にりすかの父親を探しに長期旅行へ出発するまでの話なのですが、これはかなり良かった。創貴の過去の話を織り交ぜつつ、創貴の父親が登場してます。過去の話は随分と気になるところで終わっています。この後の展開はなんとなく想像つくのですが...間違っても幸せな話になる気配が無いのが痛々しい。また創貴の父親ですが、静かにぶっ飛んだキャラとでも言えば良いんでしょうか。これもかなり良い人物で良い感じ。
そしてラスト、出発の意気込みを語る創貴が熱い。お陰で1巻読んだ時の不安はどこへやら。かなり続きに期待。