人形式モナリザ - まあいいか。

Vシリーズの2冊目。避暑地に訪れた面々が遭遇する殺人事件の話です。
モナリザの正体はすぐに気付いたけど、やっぱり犯人は判らなかった...。まぁ一部でも自力で判ったんだから良しとしますかね。しかし、犯人よりも謎だったのが最後の一文。これは奴が悪魔 = 黒幕だったと言う解釈で良いんだろうか? 本の裏に書いてあるあらすじでは、この一文で読者は衝撃を受けるらしいのですが...衝撃と言うか、良く判らなくてポカーンとした。やはりこの人の作品を読むには、自分の理解力はまだまだ不足しているようで。
そんなラストよりも、保呂草の話の方が100倍驚きました。1巻が1巻だっただけに、まさかこんな展開が待っていようとは、全く思いつきもしなかったからなぁ。完全に裏を掻かれた...。かなり満足な一冊でした。こういう驚きがあると、次も読もうと言う気になります。
ところで。このシリーズ、保呂草が主役だとばかり思っていたけど、どうやら違うみたいだ。これって紅子のシリーズなんですね。Vは紅子かー。S&Mシリーズが犀川&萌絵なんだから、もっと早く気づけって感じですな。