へっぽこ冒険者とイオドの宝

ソード・ワールドの短編集。今回は新旧のパーティが入り混じっての連作短編集です。
ヘッポコーズの話が載ってるから買ったのですが...これは良い連作短編集でした。大盗賊イオドの宝を鍵に、サーラ→ヘッポコーズ→ロマール・ノワール→赤い鎧 と、複数のパーティの話で繋がっていくのですが、全然無理が無く、綺麗に繋がっているのが凄い。サーラと赤い鎧はシリアス、ヘッポコーズとロマ・ノワはコメディと対照的な組み合わせにも関わらず、ちゃんと1冊でまとまってるもんなぁ。これでナイトブレイカーズなんかも出てきたら、個人的には最高だったのですが...流石に無理かー。
また、サーラと赤い鎧のシリーズは今回初めて読んだけど、問題なく楽しめました。むしろ、ヘッポコーズとロマ・ノワの方が、多分過去にこれらの作品に目を通してないと読むのが大変なんじゃないかと思ったぐらい。まぁこの辺は、作者の差と言う気もしますが。赤い鎧のシリーズは、全部通して読んでみくなりました。ソード・ワールドの短編集に載っているんだろうか? 気が向いたら探してみよう。
予想外の面白さに、かなり満足した1冊でした。来月のヘッポコーズリプレイ最新刊も楽しみです。