ミナミノミナミノ

秋山瑞人、久々の新刊。後回しにしようと思ったけど、結局最初に読んでしまった。
叔母の薦めで、夏休みにとある小さな島へと訪れた一人の少年。色々と奇妙なところがある島だったが、基本的にいい人ばかり。段々と周囲に打ち解けていく中、同年代の子供たちから嫌われているの少女と出会って...。
こんな話。話としては全く完結していないので、続き次第でどうなるか分かりませんが...期待は裏切られませんでした。いい人たちばかりの島だけど、何処かおかしな感じがする。けれど島の同年代の子供たちと仲良くなるにつれ、段々とその違和感が薄れていく主人公ですが...最後にドカン。いやー面白い。この落とし方に、「秋山瑞人の本なんだなぁ」としみじみ思いました。
日常から非日常へと変わった時、主人公のとった行動と相手の反応。詳しく書くと完璧ネタバレなんで控えますが...ここが個人的にはツボでした。この後の展開を思うだけで、待ち遠しくて身悶えします。主人公よ...貴様何て事を!!
しかし、読み終わってから改めて思うと、主人公が浅羽に見えて、嫌われ者の少女がイリヤに見えてしまう。雰囲気は似てても、やはり違うキャラなんですが...なんか被るんだよなー。ま、どうでも良い事ですが。
あとがき曰く、次はなるべく早く出るとの事。ホントお願いします。凄い所で終わってるからなぁ...。