銀河帝国興亡史 6

若きハリ・セルダンは、学会で発表した心理歴史学を巡り、民衆を動かす道具として皇帝に目をつけられる。セルダンはヒューミンと名乗る男に助けられ、あちこち逃げ回るのだが...。
こんな感じの話。5作目は少々しっくりこなかったんですが、今回はそんな事も無く。とても面白かったです。読んでいて、続きが気になるワクワク感がたまらない。これだけでも良かったぐらいなんですが、最後に待っていた真相に完全にやられました。しかも2重だし。気付かなかった...。
心理歴史学の完成までには、どんな道のりがあったのか。ハリ・セルダンはどういう人物だったのか。ハリ・セルダンといえば、1巻に少し出てきたぐらいで、後は名前だけ。重要な部分であるにも関わらず、これまであまり語られていなかった部分ですが、この2冊でキッチリと分かります。流石、話の根幹にある心理歴史学を作った人物ということで、とても魅力的なキャラでした。
次の7巻で、ファウンデーションの設立が描かれるようですが...心理歴史学がどのように完成へと向い、ファウンデーションの設立へと繋がるのか。読むのが楽しみです。