黄昏の刻 しろがねの転校生

『ハーモナイザー・エリオン』の作者、吉村夜の新シリーズ。
舞台は超能力者養成学校。ある日、この学校へ一人の少年が転入してくる。銀嶺と名乗るこの少年、実はヒロイン・夕姫の生き別れの兄だった。再会を喜ぶ2人だったが、そこで事件が...。
こんな感じ? 学園超能力アクション物と言った所でしょうか。『エリオン』が面白かったので、この作品には期待していたのですが...『エリオン』程じゃなかったかなぁ。
ヒロインである夕姫の性格がイマイチ掴めない。最初は常に冷静沈着なキャラかと思ってたら、兄の登場で、いきなりお兄ちゃん子全開なキャラに変身。更には敵の脅しに怯えまくって...どんなキャラなのか分からん。主人公である夕姫が固まってないと、そりゃ読んでて微妙な感じなるよなぁと。
ただ、あとがきで書かれている事には本当に激しく同意。この作品が『精神的な強さ』について書かれていくなら、今後がとても楽しみなのですが...どうなる事やら。まだ1巻なので、今後に期待すると言う事で。
しかし、何故に帯のコメントが川村万梨阿なんでしょうか。一体何のつながりが...不思議不思議。