ラグナロク 11

長編の新刊。なんと2年振りですよ。ヴァルハラ本社へと向かうため、弥都へと立ち寄ったリロイ達。弥都出身のSS級傭兵である、イヌガミ・アズサに案内されて、辿り着いたのは彼女の家。そこにはちょっとした罠が...といった感じで話が始まります。
余りにも久しぶりすぎて、前巻の内容を欠片も覚えていなかったのですが、それでもあんまり問題なく読めてしまいました。途中で少し話を思い出したからと言うのもあるんですが、大して話が進まなかったのも大きい気がします。量的にも少なかったし。何しろ、本編200ページ無いもんなぁ。
アズサの家に行ったリロイとテーゼ。そこに敵が襲い掛かってきて、倒して終り。すげー強い大ボスが出てきたわけでもなく、ちょっと強い雑魚がポコポコ出てくるぐらいなんで、あんまりアクションシーンは盛り上がらなかった気がします。ほとんど話が進んでない事もあって、ちょっと微妙な印象を受けました。一応、話の根幹に関わるような伏線も張られたのですが、それが威力を発揮するのは次巻以降だしなー。
しかし...巻頭のキャラ紹介で、アズサの家族が、「イヌガミ・クヌギ……アズサの父親」「イヌガミ・ミズキ……アズサの父親」となっていたのには笑いました。普通の生い立ちじゃあSS級の傭兵にはなれないって事でしょうか。