マリア様がみてる 特別でないただの一日

マリみての新刊。今回は学園祭の話。山百合会主催の演劇は『とりかえばや物語』。花寺の生徒会も手伝いに来て、主役は祐巳祐麒...と話が進みます。面白かった。以下、結構ネタバレしてるんで、未読の方は注意。
瞳子のドリルをバネと呼ぶキャラがいたりして、思わず笑ってしまった。それはバネじゃなくてドリルですよーと、突っ込みを入れつつ読み進めていたら、今度は聖の電動ドリル発言で、もう一回笑わせてもらいました。
まぁそんな本人にとっては不本意であろう渾名がついてしまった瞳子ですが...何なんだこの展開は。ヤバイ。ヤバイよ。前から時折見せていた、祐巳に対する「気になるけど、そんな素振りは見せてやるもんか」と言う瞳子の態度が、今回、当社比120%ぐらいで炸裂。いやー、読んでて悶えました。『レイニーブルー』の頃は、あんまり好きじゃなかったんですが...その後はだんだんと良いキャラになっていって、遂にここまで来たか、と言った感じです。こんなに可愛いキャラになるとはなー。実に素晴らしい。
可南子の家族話なんかも読みどころの一つなのかもしれないけど、これはちょっと内容が微妙に生々しくて、ちょっと浮いてるようにも思えてしまった。あとがきで、話にぐっちゃぐっちゃ感があると書かれてたけど...それは多分、この部分が話を詰め込みすぎてる印象を受けてしまうためなんじゃないだろうか。
そんなわけで今回も妹は決まりませんでしたが、次の巻は妹決めが主題になりそうだし、そろそろ決まるでしょう。祐巳の妹はドリルだよね? 間違ってもハリガネじゃない...よね?