ライトノベル完全読本

一通り読み終わったので、少し感想を。色々詰まってて、面白く読めました。具体的な中身は、この前やってたアンケートの結果とか、作家さんたちの対談とか、ジャンル別のお薦め作品とか、ちょっとしたコラムとか。
面白かったのは、

あたりでしょうか。金原瑞人って全然聞いた事の無い方だったんですが...なんと芥川賞作家・金原ひとみの父親で、秋山瑞人古橋秀之が居たゼミの先生だそうで。意外な所が意外な形で繋がってるんだなぁと素直に驚きました。また、PBMとライトノベルの関係について書かれた記事はかなり興味深かった。新城カズマ成田良悟がPBMやってたのは知ってたけど、他にもこんなに沢山参加者が居たとは...。
中村うさぎが対談の中で、「まだ終わらせてないシリーズが〜」と言っていたのにも驚きました。『宇宙海賊ギル&ルーナ』の事だと思うけど、まだ憶えていたとは。とっくの昔に忘れ去ってるとばかり思ってた。憶えてんだったら書けよ、とか思わないでもなかったけど、正直今更...といった気分だし、当人も書く気なんて全く無さそうだし。未完のまま闇に埋もれていく作品なんでしょうな。既にドップリと埋もれてますが。
後、平井和正がインタビューの中で、「同じ作家同士で付き合うな!」と言っているのを見て、最近の電撃作家陣の仲良しっぷりの事を思い出したり。この記事を成田良悟辺りが見たらどう思うんだろう...。
また、記事を書いている方の中に、細谷正充の名前を発見。ここでも取り上げたけど、ちょっと前に読売新聞でライトノベルの記事を書かれていた人ですな。新聞に載っていたドクロちゃん評には恐れすら憶えたほどですが、今回はそれほどの事も無く。普通にまとめられていました。少々残念。このジャンルには随分と詳しいようですが、普段は何やっている人なんだろう。
1〜2ページのコラムが多くて、少々まとまりに欠ける印象を受けたものの、全体的には結構面白かった。年表なんか資料としてはかなり良いものだし、値段分の価値はあったと思います。...ただガンダムはいらんと思った。
んで、この本見て読んでみたくなった本が幾つか。

時間ある時に本屋巡って揃えますかね。