我が家のお稲荷さま。 2

第10回電撃ゲーム小説大賞の金賞作家さんの2冊目。
前巻の終わりから一ヶ月。霊狐・天狐空幻が守り神を務める三槌家の弟・透は夏休みのある日、隣の土地の土地神・六瓢に頼まれて、サカサエンなる物を探す手伝いをする事になったのだが...。
こんな感じの話。ノリは前巻と一緒。特にシリアスに徹する事も無く、かと言ってひたすらギャグな訳でも無く、と言った雰囲気の話です。
結構淡々と進む感じの内容で、イマイチ盛り上がりに欠けるように思えたのですが、そんな中、巫女さんのコウが目立ってた気がします。随所で活躍してました。まぁしかし、コウはコウで良いんだけど、個人的にイチオシなのは昇の同級生・美咲さん。クーやコウの事で少々お悩みのようだけど、基本的にそいつらはライバルになり得ない。しかしそうとは知らずに悩んでいる姿とか、ありありと伝わってくる焦れったさがたまらなく良いです。実は自分が一番可能性のあるポジションにいると言う事を教えてやりたい...。
しかし、恵比寿って報われねぇなあ...。もうちょっと怒っても良い気がするぞ。