有限と微小のパン

S&Mシリーズの最終巻。ようやく読み終わりました。
最終巻だけあって、メッチャ分厚い。そしてヤツが再登場と、ラストに相応しいと言えば相応しい展開。今回もまた、トリック見破れませんでした。これで殆ど全敗。段々自分が情けなくなってきました。
これでS&Mシリーズ読破。内容に関してですが、多分、自分が気付けてない伏線が山のようにあるんだろうと思う。著者が意図している事を、読者が理解している事を前提として書かれている気がします。相当high contextな作りだと感じました。とにかくこのシリーズは、読み込めば読み込むほど埋もれていた伏線が掘り返されて、その度に驚かされると思います。そう考えると、自分は全体の半分も楽しめていないんじゃないかなぁと。
しかし結構な分量がある本を10冊、何度も読み返すと言うのは...ちょっとキツイ。最初に読む時にどれだけしっかりと読み込むかで、後半の面白さが大きく変わってくるのでは。これは別にこのシリーズに限った話ではないですけど、この作品は特にその傾向が顕著な気がする。
これで3冊続けて読んだのですが、流石に疲れました。立て続けに読むよりも、一冊一冊、間を空けて読んだ方が良かったかも。あんまり空けすぎると、細かい伏線を忘れてしまいますが...。まぁなんにせよ、楽しかったです。恋愛について、決着らしい決着が付かなかったのがちょっと残念ですが。やっぱり四季まで読むしかないのか? しかしその前にはVシリーズが残ってるし...先は長い。