今はもうない

ようやく一冊読了。
萌絵が自分の別荘に犀川を連れて行く間、車の中で、少し前にあったある事件について語ると言う形で話が進んでいくのですが...完璧に騙されたよ!!
森博嗣を読んでいる友人に言わせると、「犀川は格好良い、萌絵はむかつく」と言うのが世間的な評価らしいのですが、自分は結構萌絵好きです。犀川はもっと好きなんですが、その犀川をいいように振り回して振り回されてる姿を見ていると、体がむず痒くなってくる。その感覚が気に入ってました。
けどこの巻途中まで読んで「なんか今回の萌絵は嫌いだ」なんて感じてしまい、世間的に萌絵が嫌われてるのが少し分かったような気がしたのですが...ラストのドンデン返しが...。
以下、多分ネタばれ。
いやね、読んでいて、萌絵の年齢がやたらと気になってはいたのですよ。なんか計算が合わない気がして。けどこのシリーズは一回しか読んでなくって、その為、ただ忘れてるだけかなぁと漠然と思っていたのですが...まさかこんなオチになるとは。参りました。
しかしこの微妙な違和感も、全部計算ずくだったとしたら、本当に凄いと思う。本当に微妙な書き分けだもんなー。そんな事は意識して書いてないとは思うけど、完全に無いとは言い切れないし...。
そんな訳で、かなり面白かったです。元々は後一日かけて読む予定だったのですが、結局読みきってしまいました。こうやって睡眠時間が無くなっていくんだよなぁ。
あ、当然今回も真相には気づけませんでしたよ。