星の、バベル 下

昨日読んだ本の下巻です。上巻で張った伏線とか謎を一気にカタをつけた感じの内容。高遠たちの話と、クーデターの話が入り混じりながら進む展開でした。
面白いは面白かったんだけど、どうもCANTORについての説明が良く分からなくて、ちょっと微妙な印象を受けました。この作品に出てきてるCANTORって一種類だけで、つまりその能力も一種類だけだと思ってるのですが...それだとなんか変な感じがする。どうやって氷の壁を維持してるのかとか、記憶の伝承だとか、CANTORのが一種類しかないととすると説明がつかないような気がするのですが。それともなんか勘違いしてるんでしょうか。
終わり方が随分とあっさりとしていたのも少々残念ですが、凄い量の参考文献に支えられた文章は、読み応えがあって良い感じでした。こんだけ調べるのってどのくらい時間かかるんだろ。ちょっと想像つかない。しかしあまりの薀蓄量に、もうちょっと頭良ければもっと楽しめたのかも、と思ってしまったのも事実ですが...。