まぶらほ 〜ゆうれいの巻・した〜 築地俊彦 / 富士見ファンタジア文庫

昨日に引き続き、今日もまぶらほ。幽霊編ラストの巻です。
どうにか塵を全部集めて、さぁ人間に戻ろうかという時になって分かった事実。「人間に戻ったら、記憶を全て失ってしまう」思い出を捨てて人に戻るか、それとも幽霊のままでいるか。究極の選択を迫られた和樹は...って話。
どういう展開で盛り上げるのかと思えば、こんな展開。でもこの巻で幽霊編は終わるんだから、人間戻るんだろ? と邪推しつつ読んでたんで、感動も何もあったもんじゃない。シリアスに読む話じゃないってのは、にんげんの巻で身に沁みてましたし。この心構えがあったせいか、ラストのオチにはそれほど驚かず...。うーん、心の準備が出来てるってのもある意味考え物だ。
前巻で影が薄かった玖里子メインの話が1本あって、影の薄さは若干解消された気がする。けどそれでも、この巻でイチオシなのは凛。人間に戻る戻らないの話の凛は良かった。
とりあえずこれでまぶらほは一旦終了。凛のおかげか、思ったよりも楽しく読めてるのが良いです。明日からはマルドゥック・スクランブルだー。