世界で一番優しい機械 〜SOFT MACHINE〜 榊一郎 / EXノベルズ

作者買いの1冊。この作家さんもいろんな文庫で仕事してますなー。EXノベルズなんて初めて知ったよ。しかし本屋の新刊コーナーには発売日に普通に並んでました。この文庫の、他の本は全く見かけんのにね。
舞台はとある総合病院。この病院の管理用コンピュータの制御AI「キャロル」は、奇跡か偶然か、自我を持っていた。主人公は、そんなキャロルの自我に気づいた脳外科医。ある日この病院に、一人の患者が運び込まれてくるのだが...。
面白いと言うか、良かった。まさにタイトル通り、優しい機械の話です。予想から大きく外れるような展開はないものの、予想通りの展開とは即ち、期待通りの展開でもあるわけで。分かっていても、こういう終わり方は大好き。健気な介護ロボにはかなりやられました。
この作者さんは、作品にハズレがないのが魅力。今後も追っかける方向で。