若草野球部狂想曲 3 スプリング・ステップ 一色銀河 / 電撃文庫

野球ライトノベルの本編最終巻。
季節は春休み。若草高校野球部は合宿として、とある民宿を訪れていた。そこで亜希は光児と喧嘩してしまう。原因は、4月に男の新入部員が入ると女子部員の居場所がなくなってしまうという事。そして2人はそれぞれ退部を賭けて野球で勝負をする事になる。戦うは亜希を加えた地元のチームと、亜希のいない若草野球部。しかしその地元チームのピッチャー、実は...。
こんな感じのお話。2巻よりもラブコメ度がグッと下がって、それにつれてスポ根度が上昇。最終巻にふさわしい出来で面白かったです。あんまり野球に詳しくないせいか、ちょっと場面のイメージが掴みづらい所もありましたが、楽しむべきところはスポ根だろうと割り切って楽しんでました。ダラダラと続けずに、スパッと綺麗に完結させたのも見事。綺麗な終わり方で満足です。
一つ残念なのは、最後までほとんどスポットのあたらなかったキャラが何人か居る事。野球を題材にしている以上、最低でも9人は固定の登場人物が必要なのは分かるんですが、もうちょっと各個人の話があってもよかったかなぁ。キャラの立ち方にギャップが大きいのが、なんかもったいないと思ってしまった。
しかしクリスティーヌ剛田はなんで出てきたんだろ。別に居なくてもそれなりに話は進んだような気がするんだけど。この人も影薄いよなぁ。