道士さまといっしょ 三雲岳斗 / 電撃文庫

作者買いの1冊。しかし巻頭のカラーイラストを見て愕然。一体何があった? 作風が...作風が変わってる...!! なんか今までにないノリだよ。帯に書いてある「新境地に挑む」ってこういう事なのか? かなりの戦慄を覚えながら読了。
内容は簡単に言うと、悪い人が歴史を変えようとしちゃってるから、それを阻止するために主人公が過去に送り込まれました。んでもってそこでドタバタ起こると。まぁこれだけなんですが...ごめん、これすごい微妙だよ...。
話に大きく関わってくるSF的要素は、さすが三雲岳斗と言った出来なんだけど、なんかそれとコメディ部分のギャップがすごい。マジメ路線によっているわけでもなく、かといってコメディ一色と言うわけでもなく...どっちつかずな印象が強かったです。正直どう読めば良いのか分からずに戸惑いました。そのせいか、コメディ部分が唐突に出てきて浮いている感じ。ラブコメと言うにはちょっとラブの要素が少ないしなぁ。まぁこの部分は続き次第でどうにでもなるとは思うんですけどね。
SFの設定はともかく、その未来の背景設定にもかなり戸惑ったり。漢字の名前の主人公が住む国の、王女の名前がクラウディアって一体どういう国なんだろうとか思ってしまいました。とても細かい事なんだけど、妙に気になってしまった。
これもシリーズ化するとスニーカーのも合わせて、現在継続中のシリーズが全部で4つ。増えたなぁ。次に出るのはどのシリーズの続編なんだろ。個人的には、そろそろコールド・ゲヘナの続きが読みたいっす。